☆ゴールドネクタリーの可能性を考える☆

今日は覚え書きの意味を込めて、少々面白味の無い真面目な記事を、、、年2、3回のことですので。。。by


唐突ですが、育種家にとっての交配とは妄想や冒険とは少し違い交配結果の積み重ねによりどれだけ実現性の高いイメージを膨らませることができるかに尽きると考えています。

従って、その人の持つ資質やセンスが交配の上では大きなウエートを占めることとなります。

勿論これは新たな目標に対するチャレンジの部分に於いての話が大部分であって、一般的な交配ではレベルの高い安心して使える血統を更に高めるべく方向を考えて交配する比重の方が高いのは言うまでもありません。

簡単に言えば一般的な交配とは自分の使用する血統に他の花の良い部分を「いいとこどり」したいと言うのが本音かも知れません。

私も妄想や冒険は嫌いではありませんので決してそれらを否定はしません。

そこから生まれる何かは必ず将来に向けての可能性を指し示してくれるでしょうから、そこからがオリジナリティを生みだす頑張りどころではないでしょうか。

冒険とは結果に対して受け身の態、妄想とはフワッとしたイメージ感、今日の記事はその先の過程を考えるものです。


では本題に戻って、ゴールドネクタリーの今後(ネオンを含む)について考えてみたいと思います。

ゴールドネクタリー自体は一種の完成系だと思っていますので、ゴールドネクタリーを使った交配の今後の可能性と言うのが正しいのかも知れません。

おそらく最近では多くの生産者や趣味家が数世代先を見据え、独自の方向性を持ってゴールドを使った交配を重ねていることと思いますが、この記事はあくまで私が考える私にとってのチャレンジ部分です。

実のところ今まで数種類の交配は行なっていましたが「特別な交配意欲が湧かない花」がゴールドであって、それほどの魅力感情は持ち合わせていませんでした。

それでどうしてゴールドネクタリーの可能性なの?と皆さん思われるでしょうが。。。

一言で言ってしまうと、いくつかの要因によってこの交配に「導かれた」ような気がしています。

人との出会い、花との出会い、結果との出会い、必要なものが何故か手元に揃うという色々と不思議なことが多かったシーズンで、例年ですと頭を悩ます交配が何かに導かれたように苦も無く進んだ異様なシーズンでした。

その内のひとつが今回のこの記事に繋がりました。

 

ここから先は写真が主体となりますので、宜しかったら皆さんも私になった気分でイメージを膨らませてみてください。

 

 

(ゴールドネクタリー)ほぼ欠点の無い濃いイエローのカップ咲き

 

(原種デュメトラム×ゴールド)花はイエロー、ネクタリーは透き通るグリーン、小輪・多花


 

(原種トルカータスdd×ゴールド交配sd)いづれも小輪

 

(ゴールド交配sd…上記の花粉親)

 

(ゴールド交配sd)小輪

 

(原種オドルス×ゴールドdd

 

その他に何点かのゴールド系を使用しますが、このような濃いイエローddがシングル・セミダブル・ダブルを問わず重要なカギを握ってくるのかも知れません。

 

 

ここからは少し視点を変えた可能性として、、、

 

(多弁花dd

 

(段ネク花sd)ネクタリーの色は親同様のエメラルドグリーンかホワイトまたはイエローが入る

 

これらの特殊花とゴールドネクタリーやその系統との相当量の交配試験を始めています。

 

↑の多弁花と段ネク花に関してはすべて↓(次の写真)の段ネク花血統から発生しています。

特に段ネク花はある程度の株の充実と肥培管理を以って本来の豊満な盛り上がりのネクタリーを表現してくれます。

この花を花粉親として使用した場合の多弁花発生確率は約20%前後、段ネク花発生確率は約30%前後、その他約50%は通常の花(ssの可能性もあります)となります。

この確率は特殊花としては異常に高い確率の再現性を秘めています。

残念なことに今シーズン開花した2代目は再現性を知りたいが為に、そのほとんどがホワイト相手に交配したものです。

正直、約50%が通常の普通花(今シーズンの場合)ですので大変使いづらい花とも言えますが、そうは言ってもこの系統の次代の開花がどうなるのか?2〜3年先のことですがとても楽しみです。

種親として使用した場合の特殊花発生確率は現状ではなんと0%、残りシーズンを考えても期待薄です。

しかし、この血統の成熟を目指すことは当然として、ゴールドネクタリーの今後のことも考えるとなんとかこの血は導入したいと思います。


(初代の段ネク花
sd

 

今シーズン2株だけですがゴールド系との交配から夢が叶いそうな色の花が咲いてくれました。

sdイエロー・段ネク花)

 

どうです?こうやって考えてみると可能性というのは尽きることが無いと思いませんか?

何を可笑しなこと考えているのかと思われるかも知れませんが、どんなアプローチであるにせよ育種の将来とはそんなものじゃないかと最近思うようになりました。

ゴールドに限れば、単純にゴールドを交配しただけの花に私の興味はまったく無く、遥かその先にどんな素晴らしい将来が待っているのかに大きな関心があります。

 

今日は少し変わった観点からゴールドネクタリーについて私の遊びの一部を紹介させていただきましたが、良いも悪いも次の代には大きな意味を持つ結果が出るものと考えています。

導かれた交配だとしたら、いくつかの確率が重なり何らかの良い結果が出てくれることでしょう。

いづれにしても、ゴールド特有の葉色(葉姿は変えたいと思います)を如実に表現出来るかが最大の難関だと予想しています。

 

ゴールドネクタリーを使った交配もそうそう多くにチャレンジすることは不可能ですので、今シーズンで最後だと意識して更なる冒険にもチャレンジしてみました。

 

ゴールドネクタリーに限らず色々な楽しみ方ができるヘレボルスですから皆さんもチャレンジの部分を是非持ってみてください。

人間の思い通りになるはずも無く挫折や失敗の多いチャレンジですが、「チャレンジ=遊び」だと思えば何も怖くありません。

 





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